2016年01月01日

珍解説/後藤忠徳、CO2はどこから来たか?CO2に聞けば良い

【珍解説者】 
 後藤忠徳/MANTA、@manta33blog

(類似の珍解説)
 ○綾波シンジ/環境問題補完計画
(参考)
 ○人為温暖化「言説」批評:後藤忠徳氏(2)ブログ/CO2はどこから
  来たか?CO2に聞けば良いtogetter

【ポイント】
○人為CO2についての排出・吸収の言い方として、人為CO2「が排出される」は良いが人為CO2「が吸収される」は間違い
 化石燃料消費や土地利用変化などの人間活動で生じる二酸化炭素であるいわゆる人為CO2は、大気に対しては確かに人為CO2「が排出」されるのであるが、そうして排出されていったん大気に混ざってしまえば、その後はもはや「これが人為CO2である」などという区別はなく、排出「後」の人為CO2は自然排出のCO2や大気中に元からあるCO2と一体となるものである。

 したがって、人為CO2「が吸収される」といった、あたかも吸収されるのが人為CO2「そのもの」であるかのような言い方をするのは間違いであり、そうした表現を使った解説などに接した際には、その表現だけでなく、どこか間違った内容を含んでいると疑ってかかってみると良い。

 この類で良く見聞きしそうな例として、
  排出された人為CO2「の」およそ半分「が」大気中に「蓄積」
といったものがあると思うが、これも典型的な「間違い表現」の一つである。

 後藤忠徳氏の上記記事でもこの手の「間違い表現」がしっかり使われ、それで自らが「虜」に陥ってでもいるのか、ちゃんと弁えている者にとっては誠に珍妙な解説の流れとなっている。

(参考)
菊池誠/kikulog、@kikumaco
 ・「地球温暖化懐疑論批判」 2009/10/28: fdcb2100
 ・「地球温暖化懐疑論批判」(2) 2010/4/3: fdcb2100つぶや
 ・地球温暖化問題つづき 2010/12/12: つぶや
  ※主に「fdcb2100」、「つぶや」との名のコメント者が上記と同様の問題点を
   指摘。

○CO2、O2の吸収・排出のことを言う中で、それが「正味」の意味での吸収・排出である箇所がいくらもあるにも拘らず、その断りが一切ない
 こうした意識・配慮がさっぱりないからか、「CO2が海から放出されているどころか、逆に海はCO2を吸収してくれている」などという可笑しなことを、しかも平然と結論めかして書いてしまっている。

○厳然としてあるものをあたかも無きかのごとく無視
 決め打ち的な結論に持っていくために無視されている事実として、大きくは次の点が挙げられる。

 ・海・陸ともに吸収だけでなく「排出も」するのであり、その量・変動も人為に比べ桁違いに大きいこと。

 ・海洋によるCO2の吸収量・排出量はいずれも、産業革命前に比べて増加していること。

 ・「呼吸」も大きな自然の排出源であること。

 これらをしっかり頭に入れて彼の解説を読んでみれば、「本当にそうか?」となるようなところがぽろぽろ出てくるだろう。


【追記】
後藤忠徳/MANTA氏による珍解説記事のコメント欄に下記の反論が掲載。適宜寸評しておく。

MANTA
本記事を批判するトラックバックをichijinさんから頂きました。/ichijin.seesaa.net/article/391458300.html
以下のようにお返事いたします(『』は上記ページより引用)。
・CO2について『「正味」の意味での吸収・排出である箇所がいくらもあるにも拘らず、その断りが一切ない』とのご指摘ですが、上記の図3にあるように海からの放出も吸収も両方共扱っています。(Oが正の値なら大気からの吸収、負の値なら大気への放出)
←指摘の意味が理解できていないようだ。図3の説明部を修文すれば、
Oが正の値なら正味で大気からの吸収、負の値なら正味で大気への放出
 のように書くべき、ということ。
・『これらをしっかり頭に入れて彼の解説を読んでみれば、「本当にそうか?」となるようなところがぽろぽろ出てくるだろう』との指摘ですが、科学者の言うことを疑うことは大事です。
一方で、中学校レベルの数学を理解する努力をしましょう。
←「一方で」以下は相変わらず中身ゼロ。どの点がどのように、といった指摘が少しもない。
・『海・陸ともに吸収だけでなく「排出も」するのであり、その量・変動も人為に比べ桁違いに大きい』との指摘ですが、誤って理解されているようです。詳細は下記のコメント欄を御覧ください。/http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2014-05-24
こちらで寸評。
・『したがって、人為CO2「が吸収される」といった、あたかも吸収されるのが人為CO2「そのもの」であるかのような言い方をするのは間違い』というご指摘ですが、これは仰るとおりでしょう。人為的に排出されたCO2の14%に「相当する量」を陸地が吸収しており同30%に「相当する量」を海が吸収しているというほうが適切です。
しかし人為的に排出されたCO2の56%に「相当する量」が大気中に溜まることを、人為的に排出されたCO2によらずに説明することは不可能でしょう。
←「しかし」以下は別の勘違い。自然だけによる元々の大気CO2濃度も変動してきているのであり、しかもその変動は、人為CO2排出量に比して100倍近い規模のCO2のやり取りがある中で起きている。
・細かなことですが『人為CO2』は日本語としても専門用語としてもおかしいですね。せめて「人為起源CO2」とすべきでしょう。 
by MANTA (2014-06-27 23:51) 

MANTA(前コメントの追記分)
・ところでichijin氏自身は、どこが「中学校レベル」かが分からないようです。上記の記事で懇切丁寧に説明したにも関わらず、以下のように思い込んでいる点です。
”自然だけによる元々の大気CO2濃度も変動してきているのであり、しかもその変動は、人為CO2排出量に比して100倍近い規模のCO2のやり取りがある中で起きている”
世の中には、自身の主張をするだけして、他人の主張を読まない・読めない方がおられます。当ブログにもしばしばそんな方からのコメントが届きますが今回は(本当に)小学生か幼稚園児と議論しているようです。是非上記記事や紹介したページを熟読いただきたいところです。
←これまた中身のない、ただのレッテル貼りの類。まともな反論に窮するとこうした反応にもなるという、ありがちな醜態をまたも晒している。 
by MANTA (2014-07-01 19:21)


−蛇足−
本記事は後藤忠徳氏の該当記事にトラックバックされたが、先方は削除したようなので以下のようにコメント。そしてそれに対する後藤忠徳氏の対応。
(コメント先)
(コメント)
conAGW
温暖化記事に対するトラックバックが「適宜削除」ではなく、単純に「全て」削除されたようなので、こちらに挙げる形を取る。
珍解説/後藤忠徳、CO2はどこから来たか?CO2に聞けば良い
※このコメントも勿論、そちらが「このコメントがお気に召さないようでしたら、削除いただいても一向に構いません」と言っているものに当たるので自由にどうぞ。by conAGW (2014-03-18 09:41)

MANTA
conAGWさんのコメントをスパムとみなし、ご本人のご希望通り削除いたしました。ご了承下さい。 by MANTA (2014-03-18 12:41) 

conAGW ※後藤忠徳氏は受付拒否で下記は読めず。
ここでは消えてももちろん結構。
「そちらの」希望には何ら制約がないし、そちらのそうした「行ない」自体も含めて消えずに別途、残されてもいくので。
>conAGWさんのコメントをスパムとみなし、ご本人のご希望通り削除いたしました。ご了承下さい。 by MANTA (2014-03-18 12:41) 

( MANTA
※後藤忠徳氏が得意とする印象操作。しかも相手をブロックしてからの掲載。
conAGWさんからコメントを頂きました。同氏のブログにおける、上記への反論ページの紹介でしたが
・反論に資するソースが一つも示されていないこと
・当ブログでの本論を理解することなく反論しようとしており、科学的議論のキャッチボールがまったくできていないこと
・私を含む多数の研究者・ブロガーさんたちへの人格的な批判など他人を貶める発言を繰り返していること
の3点を鑑みて、やむを得ず削除いたしました。また同氏のコメントをこれまでみておりましたが、上記3点は多くのコメントに共通しており、・同氏の主義・主張も明確には示されておりません。以上を勘案し、当ブログでは当面の間、同氏のコメント・トラックバックを受け付けない設定といたします。このようなコメントを寄せてくる人物は8年を越える当ブログには見当たらず、苦渋の決断となった次第です。科学的な議論でヒートアップするなら健全ですが、論拠もない悪口のオンパレードは見るに絶えません。科学とはそういことではないと考えます。 by MANTA (2014-03-18 14:32)  )
↑ 内容で返せないとなると凡そこうしたことしか言えなくなるという、お定まりと言っても良いようなコメント。この様子では次の記事でも、こちらの指摘を何ら呑み込めていない内容になりそうな気配。
 →残念ながら懸念したとおりの記事が掲載。それに対する当方の批評はこちら

mushi
私も、conagwさんのコメントは基本的に非公開にすることにしました。リチャード・ドーキンスが、創造論者との討論を拒絶する理由の、万分の一くらいは実感できた気がします。 by mushi (2014-04-05 17:38) 
対論録/mushi、人為CO2の排出が大気CO2濃度の変動に与える影響 にて、mushi氏が見せないコメントも含めてやり取りを掲載。

MANTA
>リチャード・ドーキンスが、創造論者との討論を拒絶する理由の万分の一くらいは実感できた気がします。 
世の中には「科学的」とは何かを理解しない(できない)人で、実は満ちているのだと思います。彼はその一端にすぎないのでしょう。科学を正確かつ分かりやすく伝える重要性をヒシヒシと感じます。一方、荒らしは荒らしとして、毅然とした態度で対応するのみです。mushiさん、お疲れ様です。お互い、サイトの管理者として当然のことをしただけです。by MANTA (2014-04-08 12:06)

MANTA、追伸
mushiさんのブログを少し拝見しました。/http://ameblo.jp/mushimushi9/entry-11794535205.html
(以下は、conAGWさんのコメント)
>【実際の地球】
>・人為CO2が大気に排出され続けていても、その量にも応じて大気中CO2濃度も一方向に上がっていくということはなく、濃度は常に上がりも下がりもしている。
conAGWさんの上記コメントはもちろん間違いです。同氏のものの言い方もおかしい。例えば下記。
>それから、こちらから確認している点への回答はどうなっている?
ずいぶん高圧的ですね。こういう行為が「荒らし」とされる要因です。mushiさん、お疲れ様です。同氏はご自身のブログで、私を含む多数のブロガーや研究者に悪態をつく行為を繰り返しているようです。私はとうの昔に同氏のブログを読んでいませんが、いまも悪口を書かれているのでしょうね。でもなーーんとも思いません。conAGWさん、どうぞ好きに悪態をついてください。そして持論を展開して下さい。それが言論の自由です。同氏の書かれていることと、私達が書いていること、どちらが科学的に正しいかは私達以外の人達が読み、そして理解することでしょう。by MANTA (2014-04-08 18:16)

MANTA
どうも理解できない人がいるようなので追記。
上記のOは「負の値」も取りうる。すなわち「海から大気への放出」も答えとしてもちろんあり得る。そして計算の結果、Oはゼロより大きかった。だから「大気から海への吸収」が約21億トン/年なのだ。これは中学生レベルの数学。理解できないのようならば、温暖化懐疑派などやめたまえ。by MANTA (2014-05-19 19:40)
↑ 数学・算数というより国語の問題か。「大気から海への正味の吸収」ということをしっかり理解した思考が必要であるということが、どうしても理解できないらしい。

また、当方へのコメントを受けて改めてトラックバックをしたところ下記のコメントが掲載。対応の仕方が頓珍漢な上、相変わらず内容ゼロ
MANTA
※トラックバックが多数届きましたので承認しましたが、当記事を適正にご紹介頂いているようには到底思われません。特に反論に資する資料が皆無です。先方からのコメントを待ち、ご批判の意図を伺いたいと思いますが、不適切な引用記事を紹介し続ける必要はありませんので、コメントが届かない場合はトラックバックを削除します。どうぞよろしくお願いいたします。(なお本コメントは管理用メモですので、後日削除します) 
by MANTA (2014-05-25 17:20)

綾波シンジ
お久しぶりです。炭素循環に関する温暖化否定論は、用語の意味を独自に解釈(誤解)して、それをもとに元が「間違い」だとするパターンですから、相手のしようがありません。彼らは、言葉をこねくりまわすことが「科学的な論議」だと思っているフシがあります。根拠を示して、またその根拠の意味を理解して論議するという最低限の基本が成り立っていないのですから、相手のしようがありません。やり取りを見た第三者が判断できるご対応、お疲れ様です。by 綾波シンジ (2014-07-05 09:56)

MANTA
綾波シンジさん、ご無沙汰しております。
>彼らは、言葉をこねくりまわすことが「科学的な論議」だと思っているフシがあります。
そのようですね。なにせ”AはBである”という資料を使って”AはBではない”という議論を展開されていますからね。それは間違った資料ですよと指摘いたしましたら、「文献や論文を示せとの要求は、科学者の逃げ口上だ」とのお返事でした。(http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2014-05-24
まっとうな科学者ならこんなセリフ、恥ずかしくて口にできません。「私は無知です」と言っているのと同じですから。
↑ 文意を歪曲しての引用は後藤忠徳氏の習性か。元の文はこの手の文献やら論文やらを示せとの要求は、もはや逃げ口上の類」。にもかかわらず、「この手の」を省く一方で「科学者の」を勝手に付け加え元の意味を捻じ曲げ、あたかも「科学者による文献・論文の要求の全てが逃げ口上である」かのようにしてしまっている。「この手の(要求)」とは「後藤忠徳氏がここでしているような」ということである上、要求するのが科学者であるか否かは全く関係ない
妄想科学やニセ科学に魅了された人は異常な熱意をもってそれを広めようとします。これは日本だけに限った話ではありません。その熱意を正しい科学へ向けることができれば、、、とも思いますが、これは私にとっての宿題です。とりあえず、このブログで私ができる事は、ニセ科学の信奉者とはどんな人達かを肌で知ることと、私が正しいと思う科学を示し続けることくらいです。 ちなみにこの「勝負」は私の負けです。「ニセ科学vs科学」はいつもニセ科学側の勝利に終わりますから。よろしければ下記をご参照ください。/http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2014-05-30  by MANTA (2014-07-05 18:44)
 
posted by ichijin at 12:02| Comment(4) | TrackBack(0) | 懐疑批判 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「海・陸ともに吸収だけでなく「排出も」するのであり、その量・変動も人為に比べ桁違いに大きいこと」
  ↑
では、この「桁違いの量」がどうやって求められているか、その方法はもちろんご存知なんでしょうね?次回はこの解説を行います。お楽しみに。

あと私の解説や日本語に疑義がおありのようでしたら原論文も紹介しておりますので、お読みになるとよいでしょう。英語はお得意ですか?(^^)

では。
なおこのコメントが沖に召さないようでしたら、削除いただいても一向に構いません。
Posted by manta33blog at 2014年03月15日 05:49
当の後藤忠徳氏(manta33blog)からコメント。
さらに続くようなので、ここまでの指摘の一つでも二つでも踏まえ、少しでも「珍」の類でない内容にできるか否か、掲載を待つこととしたい。
Posted by ichijin at 2014年03月15日 15:36
上記の解説の続きをUpいたしました。
ぜひ当ブログへコメント下さい。お待ちしています (^^)
Posted by manta at 2014年05月25日 17:18
既に批評記事を掲載済み。
http://ichijin.seesaa.net/article/397791931.html
>上記の解説の続きをUpいたしました。
Posted by ichjin at 2014年05月25日 18:14
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。